12月短歌セミナー
木枯しに押されていつもの坂道をのぼる軽さに見る空の青 千家統子
「千家統子歌集 歩きだそうかより」
甲斐にきてほうとう食めば友のうつあのほうとうが食べたくなりぬ 西巻
山茶花は霜降(お)りぬ間にと咲き急ぎ早やも散り敷く白き花びら 水越
二年たちまだ一人居になれぬままラジオの声に居間を満たしぬ 野上
花水木冬のひかりを語りくるこころぶるぶる叫びおるとも 宮内
処分せしいとしき書類は溶かされてはや塵紙になりにけるらむ 竹下
つば広き帽子傾け微笑(え)む母の絵姿 にみる恋のまなざし
安藤
次の世もやっぱりあなたの妻になる貧しいながら笑いがあった
大脇
窓の向こう犬曳く人の渡りゐて貝殻坂橋日の暮れ迫る
久保

コメント